ホタルの写真を撮ってみませんか?

2016年06月11日

これは、2014年6月に公開された記事の再掲載です。

ホタルの写真撮影に挑戦してみたけれど、コンパクトデジカメやスマホではうまく撮れなかったという方は多いのではないでしょうか。

ホタルを撮るには、シャッター速度や絞り、フォーカスを自動ではなく手動(マニュアル)設定する必要があるので、一眼レフと呼ばれているカメラの使用をオススメします。最近流行りの「ミラーレス一眼」でも性能的には問題ないのですが、カメラの背面に付いている液晶モニタで構図を確認するのが意外と厄介なので、可能であれば光学式ファインダーの付いた「一眼レフデジカメ」の方がベターです。

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なお、カメラのほかに、三脚シャッターリモコンケーブルが必須です。レンズは、できれば明るいレンズ(F2.8とかF2.0とかの数字が小さいもの)が適していますが、無ければ普通の標準ズームレンズでもOKです。

【 ピントの合わせ方 】

ピントは一般的には、一番遠いホタルに合わせます。遠いホタルにピントを合わせると近くのホタルがボケて大きく写り自然な写真になるからです。
AF(オートフォーカス)で合わせることは無理なので、あらかじめMF(マニュアルフォーカス)モードにしておきます。(なお、カメラからAF補助光と言う赤色の光などを発してピントを合わせる機能は、他の観賞者の迷惑になりますので必ずOFFにしておいてください。)
ピント合わせの方法としては、明るいうちに合わせてピントリングをテープで固定する方法もありますが、いざホタルが飛び始めると思っていた場所と違ったりするので、その場合はライブビューモードを使って液晶モニタで見ながら手動でピントを合わせなおします。点滅しているホタルにピント合わせをするのが難しい場合は、ホタルと同じくらいの距離にある街灯などを使ってピントを合わせる方法が簡単です。
他に、あらかじめレンズのリングに目安の印を書いておく、星を使って無限遠に合わせる(対象のホタルが十分遠い時)などの方法もあります。

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【 絞り、露光時間、ISO感度の設定 】

モードダイヤルをB(バルブ)モードにして、絞りは開放(Fの値が最小)、ISO400くらい、シャッターリモコンケーブル(ボタンを押している間だけシャッターが開く)を使って30秒程度露光してみます。撮影した結果を見ながら絞りや露光時間、ISO感度を調整してみます。ホタルの光が暗い場合は、ISOを上げます。背景が暗い場合は、露光時間を長く(明るすぎる場合は短く)調整します。
バルブを使うのは、車のライトが入りそうになったときなどに直ぐにシャッターを閉じるためなので、露光時間を厳密に測る必要はありません。ホタルは移動しているので露光時間を長くしても短くしても写真に映るホタル自身の明るさは変わりません。背景の明るさが好みになるだいたいの露光時間(周囲の明るさやレンズの種類で、10秒だったり2分だったりケースバイケースです)を覚えておき、頭の中で数を数えるくらいで十分なので、あまり時間は気にせず、ホタルの飛び具合や車のライトに対応して臨機応変にシャッターを開けたり閉じたりして下さい。背景が暗い場所なら、できるだけ長い時間シャッターを開けた方がホタルが沢山写ります。
注意しなければならないのは、暗闇では液晶モニタ上の景色が実際よりも明るく見える点です。後でパソコンで見ると真っ暗だったと言うこともよくあるので注意してください。(ヒストグラム表示で明るさの分布を確認できます)

【NR(ノイズリダクション)について】

デジカメにはノイズ(暗い場所で撮った時の画面上のザラザラ感)を軽減するためのNR(ノイズリダクション)機能がついています。NRには「高感度NR」と「長秒時NR」がありますが、ホタル撮影時は、「長秒時NR」をOFFにしておくことをオススメします。これがONやAUTOになっていると例えば、1分間の露光を行った後、次の1分間カメラがNRの処理を行うために撮影ができなくなってしまうことがあります。ホタルが活発に飛ぶのは午後8時から9時の1時間ほどなので、その貴重な時間を無駄にしたくないからです。

【 複数枚の写真を合成する方法 】

2~3分も露光できれば、1尾のホタルが行ったり来たりするだけでもその軌跡が全部写真に写り込むので、それなりの数のホタルが飛んでいるように写るのですが、月が出ていたり、人工光が多い場所だと背景が明るすぎて長い時間露光できず、どうしても映り込むホタルの数が少なくなります。
そんな場合は、同じ構図で何枚も撮影しておき、後からパソコンのソフトで重ね合わせて合成する方法があります。例えば、10秒のショットを18枚合成すれば、3分間露光したのと同じだけのホタルが1枚の写真に入りますが、背景はそのまま重ね合わされるだけなので、元以上に明るくなる心配はありません。また、車のライトが入ってしまった失敗のショットを外して合成することも可能です。
後から合成する場合は、三脚が動かないようにしっかりと固定してから、絞り、ISO、WB(ホワイトバランス)を途中で変更しないように気をつけて、何枚も撮影しておきます。その場合も露光時間だけは同じでなくても構いません。合成に適したアプリソフトや合成のやり方は「比較明合成」をキーワードにして調べてみてください。
なお、WB(ホワイトバランス)の設定が「太陽光」だと人工光が赤く写りすぎて困る場合など、「白熱灯」や「電球色蛍光灯」などに設定して撮ると背景や空が青っぽくなって幻想的な写真になります。WBをオートにしていると1枚ごとに違った色味の写真になってしまい合成どころではなくなるので注意してください。(上級者向けにはRAWで撮影して後からパソコンで自由にWBを変更すると言う方法があります)

→ ホタルの写真を加工してみませんか?
→ ホタルの写真を撮ってみませんか?(上級編)
→ ホタルの写真を加工してみませんか?(ノイズ処理編)

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