祭事に関わる暦のお話

2015年07月01日

昨日(6月30日)大神神社や春日大社で「夏越の大祓」という行事が行われました。 京都では「水無月」というお菓子を食べる風習もあるそうです。 もともとは、1年の半分を過ぎた日「夏の終わり」の行事で、全国的に見ると7月31日に実施するところも結構あります。同じ奈良でも都祁の小倉八柱神社では7月上旬(今年は7月5日)に行われます。

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こんな風に同じ起源の行事でも旧暦の月日をそのまま新暦に当てはめているところもあれば、季節感を重視して日にちを変更してしまったところもあるのは、節分や花まつりなど他の祭事でも多く見られます。
それでも本来の旧暦に合わせて年ごとに月日を変えて実施するところが少ないは、明治の改暦のときに旧暦の使用が厳しく取り締まられた影響なのではないでしょうか。

もともとは、1月1日は新月(つまりリセットされたゼロの状態)から始まり、小正月(1月15日)は、その年の最初の満月のお祝いでした。それだけ昔の人の生活に月の満ち欠けが大きく影響していたということなのでしょう。実際、潮の満ち引きは太陽よりも月の引力の影響が大きいですし、現代の都会のような人工光が無ければ、月の満ち欠けで夜の明るさは信じられないほどの違いがあります。科学的にも月の存在が地球上の生命に及ぼす影響は想像以上に大きいと言われています。

1年365日(正確には365.2422…日)を月の満ち欠けの周期約29.53日で割ると1年が12.37…月と12カ月よりもかなり長くなるので、1年12カ月で暦を作るとたった3年で約1か月のズレが出てきます。旧暦では、それを調整するために約3年に一回、閏(うるう)月として年の途中で同じ月を2回入れて、1年13カ月にしていたそうです。

↓ 2014年に閏月があったので2015年の旧正月は遅めの2月19日になりました。

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しかし、1年でだいたい11日ずつ旧正月の日が早くなっていくので、3年目の2017年には、再び閏月を入れてズレを元に戻します。

こんな風に聞くと旧暦ってすごく大雑把なように感じるかも知れませんが、実際は、春分、夏至といった太陽の動きに関わる重要な節目は、二十四節気(一種の太陽暦)で決められていましたので、昔の人は太陽の動きと月の動きの意味を正確に把握してちゃんと使い分けていたのが分かります。

ところが、明治政府がそれを突然無理やり改暦してしまった結果、同じ行事の開催日が地域によってまちまちになってしまったのです。
さらに、歴史のある暦を厳しく禁止してしまったばかりに、六曜(大安、仏滅など)のような迷信!?が広まってしまったのも改暦の産物と言われています。「仏が滅びる」なんて意味不明ですし、仏教とも関係がありません。

ちなみに政府が影響の大きさを精査せずに改暦を急いだ背景には財政難(13カ月目の公務員の月給を払えなかった)があったそうですよ。^^;

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